君が描いた僕の顔 |
2008年2月26日 22時59分
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「何を描いているの?」
聞けば、きみはぱっと顔を上げて、太陽のように笑う。
そして少し得意げに、言った。
「おかあさん!」
軽く目を瞠る。
それから瞬いて、言葉が脳に浸透した辺りで微笑んだ。
きみは知らないだろう。
ぼくがどんなに嬉しいか。
ぼくがどんなに幸せか。
ぼくがどんなに。
きみの一挙一動に、心を踊らせているか。
細いストレートの髪は、撫でるとさらさらと揺れる。
また紙に目を移したきみは、小さくて、でも、とても、大きい。
きみが今、此処にいる。
それがこんなにも、泣きたいくらい、嬉しい。
「かけたらあげるね!」
「・・・・・・うん。ありがとう」
きみが描いたぼくの顔。
ぼくは笑っているだろう。
だってきみがいるだけで、ぼくの世界から悲しみは消えるから。
「ねえ、匠」
ぼくはね。
本当に、申し訳ないくらい、幸せ、なんだよ。
「宝物に、するね」
ぼくがこんなに幸せになってしまっていいのかと、考えてしまう、くらい。
生まれてきてくれて、ありがとう。
//29くらい?(本当に実現するかは微妙・・・生きてれば多分
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