安 蘭 樹 の 咲 く 庭 で

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秋、と言えば
散る紅葉を追いかける子供たちを見た。
民家の軒先にある年代モノの柿の樹に、たわわに実が生っているのを見た。
新米の収穫に精を出す、農家の夫婦を見た。
差し出した指先に止まる、赤とんぼを見た。

秋には、たくさんのものが実を結び、色を変え、鮮やかに命が充満する。

それは春とは逆の光景。
春は起床。
秋は支度。

自身を未来へと繋ぐ、実りのとき。

秋は好きだ。
果実も種も紅葉も、夕日もとんぼも秋桜も。
春からそれぞれ蓄えた命を何らかの形で表して、静かに眠る直前の。

秋は世界の祭りの季節。

競い合う。
自慢しあう。
こっちを見てこっちを見てと、自然の誰もが力を振り絞り、絢爛に舞う。

秋は、好きだ。

赤い色。
黄色い色。
茶色、ベージュ、オフホワイト。

暖色で彩られた世界は何処を見ても安心できて、惜しみなく主張される命はどれも眩しくて。

愛しくて、切ない。

同じように絢爛でも、春ではない。
同じように命で溢れていても、春ではない。
これは支度。
これは、最後の灯火。

白い冬に向かう前の、豪華な祝祭。









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