安 蘭 樹 の 咲 く 庭 で

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女心のように
日差しが大分柔らかくなって、暖かさの勢いが変わってきた。
朝と夕は涼しくなり、天候は移ろい易い。
俗に言う、女心のような、空模様。

考えてみれば失礼な話だと思う。
女心のように、ころころ変わる秋の空。
女性にも空にも、失礼だ。
言わせて貰えば女性よりも男性の方が心変わりし易いし、そもそも女性が心変わりする理由の大半は男性にある。

つまり、何が言いたいかと言うと。

「・・・・最低」
「今更」
「・・・・・。・・・そうだね」

利用した男。
哀れな女性。
そんな人たちは、望んでいなくても、たくさん見てきた。
見せられてきた。
逆がなかったとは言わない。マフィアで生きる女性は皆それぞれに強かで、計算高い。
それでも絶対数において、犠牲者は圧倒的に女性だった。

何処かへ売られていく女性たちを視たことがある。
正確には、彼女たちがいた部屋を。
どういう手段を使ったのか、そのうちの一人は敵組織のスパイだった。
けれどスパイはたった一人だけ。
他の女性たちは、被害者で。
涙の後が痛々しくて、どうにかできないのかと胸が締め付けられて。

けれどそんなぼくを見て、男は笑った。

「買われたモノが売られるモノを哀れむか?滑稽なことだ」

ぼくは無力なのだと、そのたった一言で思い知らされる。

「余計なことはするな。行くぞ」

女心のように、とまでは言わないけれど。

この男の心は、何かで変わることはあるのだろうかと、たまに、疑問に思う。










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