安 蘭 樹 の 咲 く 庭 で

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正論を振りかざす
「親は子供を育てる義務がある!」

ぼくの目の前で、会話は行われた。

それはぼくとはまったく関係ない、ただ別の人と別の人の会話。
子供を捨てようとしている人と、それを止めようとしている人の。

「俺が生んだわけじゃない!」
「生まれてきた子に罪はないだろう!」
「本当に俺の子かどうかも怪しいんだぞ!?」
「子供は親に、愛される権利があるんだ!」

言い合いは続く。

子供を捨てるなんて、最低の人間のすることだ。

―――――では、子供を売るのは?

考え直せ、この子は何も悪くない。

―――――では、悪い異能の子は、いいの。

一方は完全な言い逃れで、一方は世間一般的にとても正しい。
けれどぼくは、その正しい人の言葉にいちいち傷ついた。

「可哀想だと思わないのか、その子が!」

あなたはぼくを、可哀想だと思うの。
なら、あなたは。


ならあなたは、ぼくに何かをしてくれるの?


台詞の一つ一つを聞く度に、心が冷える。
ああ、ぼくは。

何故だかとても、哀しかった。










//12歳
また日付過ぎた・・・。
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