安 蘭 樹 の 咲 く 庭 で

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どうあがいても相容れない
ゆるゆると。
もしくは、ゆらゆらと。

思考が揺れて薄れて歪んで、何もわからなくなっていく。

何も感じなくなっていく。

心が冷えて、固まって、砕けて消えてしまったように。

夢を見た。
ぼくの好きな人が、ぼくと話している夢。
彼がぼくを。
恐がる、夢。
誰のものかわからない声が言う。

所詮。
所詮、お前はどうあがいても―――――・・・

「ばけもの」と。
彼の口が、動く。

また声は、言う。

―――――人間とは、相容れない。


お前はバケモノだ。


夢。
ゆるゆると。
或いは、ゆらゆらと。

思考が揺れて、薄れて、歪んで。

夢と現実の境界が消えていく。

あれは、ほんとうに、ゆめ?
あれは、ほんとうの、きおく?

ほんとう、って。



なに?



ぼくはそこで、考えるのを、止めた。

ぼくは。
とてもとてもとても、弱い。

こえ、が、いう。

「・・・・・いい子だ、花梨。・・・いや」

ぼくは、みみを、ふさいだ。

「違う名をやろう。『花梨』など捨ててしまえ」

ぼくは。

言われるままに、「ぼく」を、切り離した。

だってそれが、いちばんらくだったから。








//22歳?(多分)
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