一年365日 |
2008年2月28日 22時45分
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一年、365日。
心の休まる日なんて、なかった。
気を抜けば、待っていたのは死だった。
或いはそれで死んでいた方が、色々な人のためだったのかもしれない。
ぼくが進んで殺した人はいないけど。
ぼくがいなければ死ななかった人は、きっといた。
ぼくが、殺してしまった、人が。
聞いたのはあの人で、告げたのはぼくで。
指図するのはあの人で、手助けするのはぼく。
ぼくが、いなければ。
逃げ切れたかもしれない人は、きっと、いた。
くる日もくる日も、ぼくは予知を続けて。
一年365日、休む事無く人を不幸にする手助けをした。
代わりにあの人が得をする。
他人の命を取り上げて、あの人は自分の未来を広げていく。
そうだぼくは知っていた。
ただ視てないふりを、していただけ。
ぼくはこの人と、無数に積み上げられた屍の上に立っている。
//16歳
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