静寂 |
2007年12月21日 10時28分
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耳が痛いほどの静寂。
まるで世界にぼくだけが取り残されたような、無音。
自分の吐息や心臓の音すら、聞こえない。
静かに、静かに。
朽ちていく。
此処は何処だったろう。
ぼくは何だっただろう。
大切なものは、何かあった?
思考も静寂に溶けていく。
侵食するように、蹂躙するように、無という有が身体に染み込んでぼくを分解していく。
ぼくは。
何か望んでいた、気がする。
ぼくは。
・・・ぼくは?
わたし、は。
愚かしく浅ましくも、生きて、いたかった。
死にたくなかった。
今なら、笑える。
声も息も、音にならずに静寂に溶けたけれど。
そう。
生きている資格なんて、わたしにはなかった。
唇が、動く。
紡いだのは誰に言うわけでもなく、自分に言い聞かせるような、言葉。
声帯が壊れているのか、声は、やはり出なかった。
だいじょうぶ。
だいじなものは、みんなおいてきたから。
//27歳以降?とか。
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