均一セール |
2007年12月19日 23時40分
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機動隊とクーデターの武力衝突。
東南アジアで起きた、暴動。
外国の、遠い出来事。
けれどぼくは、知っている。
この暴動の脚本を書き裏で糸を引いたのは、この人だ。
その国の人たちは真剣に、国を憂いていたのに。
生半可な気持ちで、操っていいものではないのに。
この人は、「金になる」というただ一事で、あの人たちを利用した。
銃弾と銃器をばら撒き。
甘い言葉と罠を含んだ策を吹き込み。
死地へと躍らせた。
この人は、恐い、人。
知っていたつもりだったけど、認識が甘かったと悟る。
この人は。
ほんとうに、人間だろうか?
能力的にはぼくの方がよほど化け物じみているのは認める。
けれどこの人の、この思考。
人は此処まで完全に、無慈悲になれる生き物なのだろうか。
戦慄、した。
この人は、「無事」戦端が開かれたという報せを聞き、楽しそうに、笑っって。
言ったのだ。
「どこかの均一セール並に銃弾も銃器もばら撒いたんだ。始まって、精々派手に死んでくれないと困る」
命を。
何とも思っていない、言葉。
脳髄まで、刻み込まれる。
それは恐怖。
ああやはり。
この人はとても、恐い人だ。
//17歳
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