制御し難い感情 |
2007年8月26日 00時55分
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これ以上、彼を好きになってはいけない。
そう思うのに、思うように、上手く行かない。
どうしてこんなに彼は優しくて、ぼくは甘えてしまうのだろう。
もう会ってはいけない。
彼のためを考えれば、間違いなくそれが正解。
ぼくと関わらせてはいけない。
さようならも告げずに、予知を駆使して、離れるのが、ぼくにできる唯一のこと。
なのに。
なのに。
ああ、どうして。
「・・・・こんばんは」
会えてこんなにも嬉しいと、心が叫ぶ。
既に巻き込んでしまった。
ぼくと関わっていたら、きっとぼくは彼をもっと巻き込んでしまう。
それなのに、ぼくは、また、彼に会いたくなる。
会って、話して、笑顔を見たいと、思う。
甘えてしまう。
彼は優しいから。
彼はとても、優しいから。
いけないのに。
今度だけ、これでおしまい――――何度、そう、思ったことか。
ぼくは、なんて、弱い。
制御し難い感情が、風に翻弄される木の葉のように揺れ動く。
ぼくは。
ぼくは彼に、何を返せるのだろう。
//21歳
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